北海道はなぜIR誘致の見送りを決めたのか?

201911月、北海道の鈴木直道道知事が苫小牧市でのカジノを中心としたIR(総合型リゾート施設)の誘致を見送ることを表明しました。開業時の投資額は2800億~3800億円と見積もられており、道内の経済を活性化するチャンスとして期待されていました。この表明の背景には、候補地である苫小牧市の自然環境への影響が主に理由として挙げられています。

断念の理由は環境への配慮

この見送りが決定された理由として、鈴木知事は以下の2点を強調していました。

・苫小牧市の希少な動植物が生息する自然を守るため

・環境影響評価(環境アセスメント)に時間がかかり申請期間に間に合わない可能性を懸念

候補地に苫小牧市が選ばれた理由としては、新千歳空港からのアクセスも良いことや、広大な用地が確保しやすいことが挙げられていました。

また、IR施設全体の年間売上高は1560億とまで言われていたため、観光業の拡大を見込んでいたという声もあったようです。さらに、米国の有力事業者達が参加の意思を示していたこともあり、地域からの期待も高まっていました。

現状は?

当初は環境影響評価(環境アセスメント)に時間を要していたことから、2021年の1月から7月までという国への申請期間に間に合わないと言われていました。

しかし、その後新型コロナウイルスの流行によりこの申請期間が当初より9ヶ月延長され今年10月~2022年4月に変更されたため、苫小牧市は「苫小牧は北海道IRをあきらめない」というモットーを掲げIR誘致の候補地として再立候補しています。

懸念されていた自然環境への影響に関しても、現地調査が完了しており、基準をクリアしているという内容が道庁に提出されています。

当初の見送り理由であった自然環境への影響とその評価が明瞭になった今、地元民からの理解がIR誘致となる重要な鍵になっていきそうです。日本にIRができるのは待ち遠しいですが、オンラインカジノならいますぐカジノボーナスをもらって楽しめますよ。